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2018年3月第5週Wear OS by Googleの配布が開始

Wear OS by Googleの配布が開始

前回Android Wearが「Wear OS by Google」へリブランドされることを取り上げましたが、さっそくWear OS by Googleへのアップデートが開始されました。

筆者が愛用するCASIO WSD-F10もアップデートが行われて、Wear OSのバージョンが2.10.0.188487362となり、Android 7.1.1ベースになっています。Wear OSにアップデートされるタイミングで、Android 8.1 Oreoベースになると考えていましたが、これはお預けでした。

Wear OSへのアップデートは、2段階でスマートフォンで動作するコンパニオンアプリをアップデートした後、スマートウォッチのアップデートが行われます。これらは、コンパニオンアプリをアップデートすれば自動で行われますが、アップデートが済んでいない場合はコンパニオンアプリからアップデートしてください。

多くの操作がスマートウォッチで済むようになったので、コンパニオンアプリは設定アプリとしての側面が強くなり、起動直後の画面に通知、カレンダーの設定、Googleアシスタントのメニューが表示されるよになりました。スマートフォンとの接続管理にしか使わないので、Wear OS 3.0がリリースされる頃には役割を変えるかもしれません。

Wear OSを使ったGoogle Payの提供国が拡大

Wear OSにリブランドされたタイミングで、Google Payを使った支払可能国がアメリカとイギリスに加えてカナダ、スペイン、オーストラリアも追加されました。これは、Android Wear 2.0から提供されていましたが、対象国に日本が含まれてないので話題になっていませんが、スマホでの支払には対応しているので提供は時間の問題とも言えます。

となれば、国内メーカの奮起も期待したいところですが、Wear OSを搭載しているスマートウォッチを販売するカシオのみで、アウトドアでの利用が想定されているPROTREKブランドです。Apple WatchがApple PayやSuicaに対応して、日常生活にゆっくりと溶けこむ様子を見せられると同じものをと考えますが、支払機能はアウトドアでの利用から外れるので期待できないかもしれません。

腕時計として魅力を持った製品が増えた

そのカシオが販売する「PROTREK Smart WSD-F20」は、Apple Watchを押さえて売れ筋ランキングの上位にいます。これまでのスマートウォッチにはない、コンセプトと造りが唯一無二の存在として受け入れられたと考えられますまた、長年腕時計を手掛けるカシオだけあり、3月22日はPROTREK Smart WSD-F20をベースにした限定デモル「WSD-F20SC」を発表して、話題作りと製品価値を維持する売り方をしています。

AppleもシーズンごとにApple Watch用のバンドをリリースして話題づくりをしています。

腕時計は宝飾品としての1面も持っています。

スマートウォッチも腕時計なので、限定モデルをリリースして特別な物を所有する満足感を満たしたり、交換バンドをシーズンごとにリリースして変化を楽しめる提案が必要です。PRO TREK Smart WSD-F20は好例で、腕時計メーカとGoogleのお互いが持つノウハウが融合して、高い魅力を持った端末が登場しています。

話題性が少ないWear OSは「死んだ」と揶揄されることもありますが、腕時計自体が高い話題性を持った商品ではありません。また、スマートウォッチのような新しいものが生活に溶けこむまで時間がかかります。リリースから4年目を向かえて、地に足がついた造りがされた製品が登場し始めたと言えます。4月に入り、新しい節目の機会に新しい腕時計の購入を検討している方も多いはずです。アナログ腕時計と同じ魅力を持つ製品も増えているので、選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

今週は、このあたりで、また来週。

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