Android Weekly Topics

2019年6月第2週Android Q、ベータ4リリース

Android Qベータ4がリリース

6月5日、Googleは次期Androidとなる「Android Q」のベータ4を公開しました。

今回のリリースで、APIが正式リリースに向けた最終版(API level 29)になりました。これ以外は、目立った仕様変更は加えられていないようです。

API 29をサポートするSDKは、Android Studio 3.4かAndroid Studio 3.5ベータでダウンロードできます。

Android Q ベータ4は、Pixel用のAndroidベータ プログラムに参加していればOTAで入手できます。ベータ3からは、Pixel以外のデバイスでもAndroid Qがインストール可能で、サポートするデバイスは以下のサイトから確認できます。このリストに、いまだ2015年11月発売のEssential Phoneが含まれているのは驚きです。

ベータはあと2回の予定で、正式リリースは7月から9月としています。

Android 9 Pieは、2018年8月6日にリリースされているので、Android Qも同じ頃にリリースされると考えられます。次期Pixelも楽しみですが、これは例年どおり10月には発売されるはずです。

Google Mapsに自然災害を視覚的に表示する機能が追加

6月6日、Googleは自然災害などが発生した時にGoogle Mapsに視覚的な情報表示を行う「SOS alerts」機能を追加すると発表しました。

これは、ハリケーンや地震、洪水などの災害が発生した時に、地図上にこれらの情報を重ね合わせて表示します。

たとえば、ハリケーンであれば、被害を受ける可能性がある場所に居ると接近を通知するカードが画面に表示されて、地図にハリケーンの進路と被害の想定範囲を赤く色付けして表示します。

地震は発生後に通知カードが表示されて、震源やマグニチュード、揺れの観測された範囲を強さで色分けして地図に表示します。

洪水が予想される場合もカードが表示されて、地図上に被害の可能性があるエリアが赤く表示されます。また、危険エリアには危険度を示す吹き出しも表示されます。

この他、自然災害の影響で通行止めの道路も地図に表示されて、復旧状況も確認できます。

ハリケーン、地震、洪水共に危険を知らせる通知カードが表示されます。このカードには情報共有の仕組みがあります。たとえば、現在地を家族や友人と共有でき、自身の居場所を知らせることができます。他、避難中に道路閉鎖に遭遇した場合は、他人の助けになるようにこれを情報共有できます。

ハリケーンの予測と地震の被害範囲の表示は、Android、iOS、デスクトップおよびモバイルウェブサイトで、今後数週間以内にロールアウトされます。洪水予測はインドで間もなく開始されます。Google Mapsの自然災害表示は地震大国の日本でも期待される機能です。しかし、公式ブログでは日本で使えるのか触れていないので、もしかすると当面は米国のみかもしれません。

「NHKニュース・防災」「Yahoo!防災」など似たアプリはありますが、情報をいち早く得る事に主眼が置かれています。SOS alertsには、安否や災害状況をユーザーが共有できる仕組みがあり、これは新たな視点です。

やはり今秋に登場?HUAWEIの独自OS搭載の製品

Phoenix Newsによれば、HUAWEIが開発中と言われる独自OSを搭載する端末が、早ければ今秋には遅くとも来春には登場すると報じています。

この独自OSはAndroidやWebアプリが問題なく動作すると報じています。

先週、HUAWEIのEMUI 9.1には、AndroidのARTに置き換わるHUAWEI独自の仮想マシン「ARK Compiler」が搭載されており、これの実行速度がARTを上回ることもご紹介しました。これも独自OSでAndroidアプリが動作する裏付けになります。

こうして漏れ出る情報を広い集めてみるとHUAWEIの独自OSは、かなりの高い完成度で、リリースするタイミングを見計らっているだけのように見えます。

今週は、このあたりで、また来週。

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