前回は、タスク管理に最低限求められる機能と、それに対してRemember The Milkが提供している機能について説明しました。今回は、さらに一歩踏み込んで、Remember The Milkならではの特徴を紹介していきます。
ストレスのない操作感
どんなツールにも言えることですが、操作性の良し悪しは非常に重要な要素です。タスク管理ツールのような毎日利用するツールでは特に重要度が高くなります。Remember The Milkでは、Ajaxという技術を利用し、ネットワーク負荷の大きい「ページ移動」を徹底的に排除したストレスのない操作を実現しています。タスクを登録・変更するとき、別のリストを表示するとき、検索を実行したときなど、ほとんどの操作で「ページ移動」が発生しません。また、タスクの編集時は、内容を変更すると自動的にデータが保存されるため、「保存ボタンを押す」などの余計な操作も一切ありません。画面全体も実にシンプルで直感的なデザインにまとまっているので、ツールに関する知識がなくても自然に利用することができます。
柔軟なタスクの分類
登録したタスクを確認する場合、登録した全タスクの一覧を眺めるよりも、意味のあるカテゴリごとに分類された一覧をそれぞれ確認した方が効率よくタスクをチェックできます。タスク管理ツールには、柔軟なカテゴリ分類機能も求められます。Remember The Milkでは、基本的にリスト単位でタスクを管理します。好きな名前のリストを作成し、そのリストの中にタスクを登録することでカテゴリの分類を実現します。また、タスクにはタグ(カテゴリ分類用の文字)を割り当てることができます。タグは1つのタスクに複数割り当てることができるため、タグ付けのルール次第で実に柔軟で、多面的にカテゴリ分類することができます。タグの一覧はタグクラウド(未完了のタスクの数が多いほど大きい文字で表現される)で確認でき、しなければいけない作業を瞬時に把握することができます。
検索とスマートリスト
Remember The Milkには、タスク検索機能があり、検索結果を一時的な検索リストとして表示することができます。実はこの検索結果(正確には検索条件)をスマートリストとして保存することができるんです。例えば、「期日が1週間以内で、優先度が2以上で、未完了のタスク」といった検索条件を「最近の重要な予定」などと名前を付けて、スマートリストとして保存しておけば、いつでもその条件のタスクの一覧を確認することができます。これもまた、タスクを分類する別の方法として捉えることができますね。リスト、タグ、スマートリストの組み合わせ次第で実に柔軟で、応用の効くタスクの分類を実現できます。Remember The Milkを使うなら、必ず覚えてもらいたい機能の1つです。
グループ作業
Remember The Milkのコンタクト機能を利用すると、一部のタスクをグループ間で共有することができます。会社や家族、サークルなど、Remember The Milkを利用するユーザ同士で共通のタスクを管理することができます。
拡張性(他サービスとの連携)
リマインダ通知先として AIM、Gadu-Gadu、Google Talk、ICQ、Jabber、MSN、Skype、Yahoo! を選択できるだけでなく、Googleマップと連携してタスクに場所情報を設定できたり、Googleカレンダー、iGoogle、Netvibes、Twitterなどからタスクを管理できたりと、実に様々なツールと連携するサービスを提供しています。個々についての説明は連載後半に譲りますが、この多彩な連携サービスこそが、Remember The Milkの最大の特徴といえます。
また、Googleが2007年5月31日に発表したオフライン環境のためのブラウザ拡張Google Gearsベータ版に、発表からわずか5日で対応したり、最近注目を集めるようになったTwitterとの連携機能を早々に搭載するなど、日々刻々と代わる様々なWebサービスとの連携に積極的に挑戦しています。 Remember The Milkの進化のスピードは他を圧倒するものです。これからもWeb上には様々な有能なサービスが登場してくると思いますが、その度にRemember The Milkは進化していくのです。
他にも…
他にも、タスクのソート機能や、操作間違いを元に戻せるUNDO機能、閲覧中のWebページの一部を引用して素早くタスクを登録するためのクイックアド機能、期日に「5日後」「次の金曜」などの入力ができる自然語解析などなど、使用頻度の高いさまざまな機能があります。 Remember The Milkは高機能でありながら、直感的でシンプルなインタフェースを保っているので、幅広いユーザが快適に利用できる構成になっています。「もっとタスク管理を楽しく!」というRemember The Milkのコンセプトがユーザビリティの向上に繋がっているのかもしれませんね。
日本ユーザへの対応
海外製のサービスで最も問題視されるのが、日本語対応の問題ですが、ご存知の通り、Remember The MilkではPC版、モバイル版ともに日本語に対応しているので、英語の分からないユーザでも問題なく利用することができます。また、2007年06月より日本版公式ブログがスタートし、日本ユーザに向けて積極的に情報を発信するようになりました。他の非英語圏の国に先駆けて日本版ブログを立ち上げた経緯を見ても、日本ユーザへの特別な配慮を感じます。これからもますます日本ユーザにとって使いやすい環境になっていくでしょう。
アカウント登録
前置きが長くなりましたが、さっそくアカウントを取得し、Remember The Milkを使ってみましょう。