Google Gearsとは、Googleが提供するオープンソースのAPIで、Webアプリケーションをオフラインで動作させることができるものです。Googleは、Google ReaderをGoogle Gearsに対応付けました。これにより、オフライン環境であってもGoogle Readerを利用することができるようになりました(もちろん最新の情報はオンラインに復帰してからでないと取得できませんが)。この機能を利用すると、飛行機で雲の上にいようとも、地下鉄のように通信状態の悪い場所にいようとも、Webアプリケーションで操作するのと同等の作業が可能になります。さらに、オンラインに復帰した時に、最新の情報と同期し、オフライン上の作業を反映させることができます。
Remember The Milkがオフラインに対応すると何が便利なの?
それは、オンラインでできるほとんどのことをオフラインでもできることを意味します。リストにアクセスすることができるだけでなく、新しいタスクを登録したり、ノートを追加したり、タスクを編集(完了、延期、優先度、タグ、期日などの変更)したり、タスク検索機能を使用したり、スマートリストを作ったり、、、とにかくほとんどの作業をオフラインで実行することができます。オンラインに戻った時に、オフラインで行った全ての変更について同期をとります。Remember The Milkは通信状態を監視し、オフラインになった際は、自動的にオフラインモードに移行してくれます。
オフライン機能を使ってみよう
Google Gearsのインストール
では、さっそくオフライン機能を利用する準備を整えましょう。オフライン機能を利用する最初のステップとして、こちらからGoogle Gearsをインストールしてください。「Install Google Gears(BETA)」ボタンをクリックしてインストーラをダウンロード後、インストーラを実行し、指示に従ってGoogle Gearsをインストールします。
インストール後にRemember The Milkにログインすると、「このサイトはGoogle Gearsによって、あなたのコンピュータにデータを保存します。このサイトでのGoogle Gearsの利用を許可しますか?」という旨のメッセージが表示されます。問題なければ、「Allow」(許可する)を選択します。チェックボックスにチェックを入れておけば設定が保存されるので、次回からこの画面が表示されなくなります。
2006年からスタートした、海外のWebサービスです。しくみはとてもシンプル。「What are you doing?」(今何してる?)というたった1つの問いにひたすら答え続けるだけ。その答えが、自分とつながっている友人たちや、(設定によっては)Twitterを利用している全ユーザに発信されます。
Twitterの連携機能をセットアップすると、SMS(ショートメッセージサービス)やIM(インスタントメッセンジャー)、Webサイト、サードパーティのアプリケーションなどからTwitterにメッセージを送ることによって、Remember The Milkのタスクを追加したり、タスクの情報を取得したりすることができるようになります。また、リマインダーをTwitterで受信することもできます。
次に、Remember The Milk for Twitterのページの右上にある‘Ready to set it up?’と書かれた設定BOXで、あなたのTwitterユーザ名を入力して’submit’ボタンを押してください(Remember The Milkにログインしていない場合は先にログインしてください)。
いかがでしょうか。オフライン機能、Twitter機能は、進化の著しいRTMを象徴するような機能です。オフライン機能に至っては、Google GearsのAPI公開からわずか5日程度で公開されています。このことからも、Remember The Milkの進化のスピードが他を圧倒するものであることが分かります。これからもWeb上には様々な有能なサービスが登場してくると思います。Remember The Milkの進化に期待しましょう。
次回はいよいよ最終回。本連載で伝え切れなかったRemember The Milkの機能をフォローアップしていきたいと思います。また、8月に生まれた有料のProアカウントはご存知でしょうか。Windows MobileとRTMの連携を実現するMilkSync機能や、iPhone・iPod touch用にカスタマイズされたRTMなど、Proアカウントならではの機能が続々登場しています。この点についても紹介していきたいと思います。