2010年11月5日、6日、「関西オープンソース2010+コミュニティ大決戦」が開催されました。1日目のレポートに引き続き、今回は2日目の模様をフォトレポートとしてお届けします。
2日目の最終日は、午前10時から午後6時までの丸一日のイベントです。コミュニティの方々も昨日の懇親会の二日酔いもなんのその。朝から各ブースでは、来場者とさまざまな会話が交わされていました。
特集企画 HTML5特集 2日目(午前)
「ブラウザベンダー パネルディスカッション」
午前中のHTML5特集企画として、IE、Opera、Firefoxのブラウザベンダーの中の人を招いて、パネルディスカッション「HTML5 ~ ウェブの未来のために今何が必要なのか」が行われました。関西でブラウザベンダーが会してのパネルディスカッションはかなり珍しいことなので、朝から多くの参加者が来場していました。
パネラーは左からMicrosoft株式会社 春日井良隆さん、Opera Software ダニエル・デイビスさん、Mozilla Japan 加藤誠さん。司会進行はHTML5-WEST.jp 下農淳司さん(マイク)。
アジェンダは、事前にとっていたユーザーアンケートを元に構成されていたようです。
一押しのHTML5関連技術として、MS春日井さんはVideoとCanvas、OperaダニエルさんはSVG、Mozilla加藤さんはWebGLを挙げていました。
ユーザーアンケートではWebsocketに人気が集まりました。会場でもWebsocketに関心が集まっているようでした。これに対してパネラーからは、Websocketを利用してWebアプリケーションを開発した場合、スケーラビリティが低下する可能性がある、開発ケースによっては思ったほど軽量化、高速化につながらない可能性などが指摘され、開発ケースごとによく判断して使うべきではないか?という意見も出されました。
また、会場で挙手によるアンケートが行われました。その中で、各ベンダーが提供する開発者ドキュメントが利用されていないことが判明し、これにはパネラーも苦笑いといった感じでした。「けっこう自覚していて、現在ドキュメントをリニューアル中です(MS)」「英語版は充実しているが、日本語訳が少ない。ボランタリベースなので参加者を募集中です。(Opera)」「こちらも訳者が不足している。協力者を募集中(Mozilla)」ということでした。
内容の濃い話ばかりで、あっという間に時間が過ぎてしまったこともあり、あまり参加者からの質問を受けられなかったのですが、セミナーが終了した後に個別にパネラーに質問する参加者も多く、各ブラウザの未来に対する感心の高さがうかがえました。
2日目もブースやステージは大盛況!
コミュニティブースも、朝からたくさんの来場者でごったがえしていました。ステージでも前日より多くのセッションが行われました。大阪という土地柄のせいかKOFのブースはノリのいい人が多いです。
関西Opera組
関西Opera組のセッションでは、Opera Softwareのダニエル・デイビスさんとがっちり握手。「関西でもOperaを普及していきましょう!」と、抱負が述べられていました。
LILO(Linux Install Learning Osaka)
LILO(Linux Install Learning Osaka)のブースです。
Cocoa勉強会関西
Cocoa勉強会関西のブースです。
ふぁすとばっく
大阪のパーツショップ「ふぁすとばっく」さんのブースです。
日本アンドロイドの会 関西支部
日本アンドロイドの会 関西支部のブースです。
ニコニコ技術部
次の写真は、ニコニコ技術部のブースです。抱えているのはギターだそうです。
ペンギン(?)
ペンギン(?)もいました。
正確な数はこの原稿の執筆時点で発表されていませんが、昨年よりも来場者数が増加したという今年のKOF。関西もオープンソース関連の盛り上がりは加速していきそうです。
特集企画 HTML5特集 2日目(午後)「ブラウザベンダーセミナー」
2日目のブラウザベンダーセミナーは、Opera SoftwareとGoogleのセミナーです。さらに、本企画担当のHTML5-WEST.jpのセッションが行われました。
Opera Software ダニエル・デイビス氏「Openなウェブ標準:進行状況」
Opera Softwareエバンジェリストのダニエル・デイビス氏からは「Openなウェブ標準:進行状況」というタイトルで発表いただきました。冒頭で英語しか喋れないふりをして笑いをとるなど、関西人のツボを心得ていらっしゃいました。
「Operaエバンジェリストというより、WEBのエバンジェリストとして話します」と、WEB標準の重要性とWEBの技術がオープンであることの重要性が説明された後、オープンなWEB技術が現在どのような状況にあるか、その課題などが解説されました。
Google 北村英志氏「Chrome Extension/WebAppsにおけるHTML5の活用」
Googleの北村英志氏からは「Chrome Extension/WebAppsにおけるHTML5の活用」というタイトルで発表いただきました。Chrome ExtensionがJava Scriptで手軽に開発できることが解説され、実際にExtensionを操作しながら機能の有用性が示されました。
また、HTML5で開発されたWebアプリケーションを操作しながら、Web SQL DatabaseやDrag and Drop APIなどのHTML5関連技術の動作が紹介されました。「HTML5の機能はとてもたくさんあります。詳しくはHTML5 Rocksを確認してください」と述べていました。
会場は立ち見や座り見がでるほどの盛況でした。さらに「Google Chromeを利用していますか?」との質問には会場のほとんどが挙手。北村さんも驚いていました。
HTML5-WEST.jp「HTML5 ? その可能性とインターネットアプリケーションの未来」
KOF HTML5特集企画のラストはHTML5-WEST.jpによる「HTML5 ? その可能性とインターネットアプリケーションの未来」という内容でセッションが行われました。
内容は、時間内でWebアプリケーション(Canvas APIを使ったペイントツール)を完成させる「ライブコーディング」に挑戦しました。ライブコーディングはHTML5-WEST.jpメンバーの秋葉秀樹さんが担当し、筆者がコードの解説をするという形式で開発が進行しました。約20分で見事にペイント機能が実装され、会場から拍手が沸き起こりました。
その後は「今さら聞けないHTML5」と題してQ&Aを実施しました。会場からはHTML5に関する様々な質問が挙がりました。
来年も関西は熱くなる!
Gadget1の併催や中高生の参加など、例年よりさらに幅が広がった感のあった今年のKOF。来年の日程は2011年11月11日、12日で予定されています。来年は、さらに熱いKOFにしていくことを考えております。ぜひ皆さんのご参加をお待ちしております!