Devuanプロジェクトは10月14日、「Devuan Chimaera 4.0」安定版のリリースを発表した。2020年6月にリリースされた前バージョンの「Devuan Beowulf 3.0」以来、1年4ヵ月ぶりの安定版リリースとなる。
- Devuan Chimaera 4.0 stable release -devuan.org
ベースとなっているDebianは2021年8月リリースの「Debian "Bullseye" 11」で、カーネルにはLinux 5.10が使われている。initシステムはSysVInit、Runit、OpenRCから選択することが可能。また、デスクトップ周りも大幅に改善されており、Debianで利用可能なデスクトップ環境はほぼすべてサポートされているほか、新しいデスクトップテーマの追加やアクセシビリティの拡張も行われている。
2014年に"systemdフリーなDebian"を掲げてDebianプロジェクトからフォークして以来、5回目となる安定版リリースを果たしたDevuan。次のリリースとなる「Devuan 5.0」の開発コードは「Daedalus(ダイダロス、金星横断小惑星のひとつ)」で、Debianの次期リリース「Debian 12 "Bookworm"」をベースにする予定となっている。