Ubuntuメンバ審査方法の変更
4月15日のコミュニティ協議会(Comunity Council)のミーティングにおいて、Ubuntuメンバの審査方法を変更することが決定されました。これは、Ubuntuメンバの志願者が増えてきたために毎回のミーティングで審査を行うとミーティングの時間が圧迫されてしまうことと、タイムゾーンの違いによって志願者と協議員が同時にミーティングに参加することが難しくなっていることが理由になっています。
このため、地域ごとにUbuntuメンバの審査を行えるよう、“アメリカ”、“ヨーロッパと中東、アフリカ(EMEA)”、“アジアとオセアニア”の三つの地域に分けて“地域委員会(Regional Boards)”を新設しました。志願者はそれぞれ都合のいいタイムゾーンにあわせて、どれかの委員会にてUbuntuメンバ希望を申請し、その委員会が承認すればUbuntuメンバとして登録されます。
さっそくアメリカとEMEAについては、今週審査ミーティングが開催されました。アジアとオセアニアについては、開催時期は未定です。
Firefox 3 リリース候補版のテスト
5月17日にFirefox 3 リリース候補版がリリースされました。Ubuntu側でもこれを元にしたパッケージを作成中です。先週、MozillaチームのPPAにテストパッケージがアップロードされたので、今週にもhardy-proposedにアップロードされテストが開始されるでしょう。無事、テストが完了すれば、(おそらく来月頭に)正式にアップロードされます。
MOTU SRUメンバの募集と参加プロセスの策定
博士論文の作成に専念するためJordan Manthaが、MOTUが管理するパッケージのStable Release Updateを審査する“MOTU SRUチーム”を去ることになりました。それにあわせて、新しいメンバの募集が行われています。また、それにあわせてこれまで不明だったチームへの参加方法やそのポリシーとプロセスを明確な文書として残そうという議論も始まっています。
バグ管理に関する提案
先週のUDS-Intrepidに議論を受けて、Scott Kittermanがバグ管理に関する変更提案を投稿しています。これは、Launchpad上で現在使われているバグのラベルが、同じラベルであっても時期によってさまざまな意味を持ち得るため、BugSquadチームにとってどのラベルをつけるべきかの判断(triage)が難しく、場合によっては論争の原因となっているからです。今のところまだ提案といった状態ですが、上記メーリングリストではさまざまな議論が交わされています。
Ubuntu Weekly Newsletter #92が発行されました
5月26日に、Ubuntu Weekly Newsletter #92が発行されました。
コミュニティニュース
先週お伝えしたUDS-Intrepidの話と前述のUbuntuメンバ審査方法変更の話に加えて、Ubuntu Liveがキャンセルされた話が紹介されています。Canonicalは7月21日、22日にオレゴン州ポートランドで“Ubuntu Liveカンファレンス”を開催する予定でしたが、その中止を決定しました。そのかわり、7月21日から25日に同じオレゴン州ポートランドで開催される“O'Reilly Open Source Convention (OSCON)”にてUbuntuセッションを開催します。なお、今後はヨーロッパやアジアにおいても、今回と同じような形で地域イベントにUbuntuセッションを設けることも伝えられています。
その他のニュース
インターネット上でUbuntuに言及する記事として、以下の記事が紹介されています。
フォーラムニュース
今週のインタビューは、子供の頃からコンピュータやLinuxに触れコンピュータサイエンスの学士を取得している、KubuntuユーザのCptPicardにインタビューを行っています。また、今週のチュートリアルでは、apt-cacherを使って、複数のマシンに対するアップデートパッケージのダウンロードを効率化する方法が紹介されています。
今週のセキュリティアップデート
5月21日から5月27日までに、下記のセキュリティアップデートが行われました。
- 5月21日