Moodleによるeラーニングシステムの構築と運用
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William H. Rice IV 著
福原明浩 訳
喜多敏博 訳/監訳 - 定価
- 3,850円(本体3,500円+税10%)
- 発売日
- 2009.11.20[在庫なし]
- 判型
- B5変形
- 頁数
- 384ページ
- ISBN
- 978-4-7741-4079-7
概要
本書は、オンライン教育・学習サイト用CMSとして定評のあるMoodleの解説書です。Moodleを用いて実際にサイトを構築・運用したい人に向け、インストールから設定のみでなく、ユーザアカウント管理、コース作成方法などの運用関連事項までもカバーしています。
この一冊で、様々な場面でのMoodle利用方法や、効果的な学習コースを設計する方法を知ることができます。Moodle利用者必携の一冊です。
こんな方にオススメ
- eラーニングシステムを構築・運用している人
- Moodleを利用している学生・教師
目次
第1章 イントロダクション
- 1.1 誰のための本か
- 1.2 学習サイト構築の計画
- 1.3 各章を活用して段階的に
- ステップ1 ── Moodle体験について学ぶ(第1章)
- ステップ2 ── Moodleのインストールと設定(第2章、第3章)
- ステップ3 ── 学習サイトの枠組みを作る(第4章)
- ステップ4 ── 基本的な教材を追加する(第5章)
- ステップ5 ── コースをインタラクティブにする(第6章)
- ステップ6 ── コースを学習者参加型にする(第7章)
- ステップ7 ── 新規および既存学生のために入口を作成する(第8章)
- ステップ8 ── コースの配信、管理のための教師ツールを使う(第9章)
- ステップ9 ── Moodleの拡張(第10章)
- 1.4 Moodleの根底にある思想
- 1.5 Moodle体験
- Moodleのフロントページ
- サイトへたどり着いた時に
- 匿名、ゲスト、および登録者アクセス
- メインメニュー
- ブロック
- サイト説明
- 利用可能なコース
- 1.6 コースの構造
- ナビゲーションバー機能
- ブロック
- トピックス
- ディスカッションに参加する
- ワークショップに取り組む
- ほかの学生の課題を評価する
- 1.7 編集モード
- 通常モードと編集モード
- リソースと活動
- 管理ブロック
- そしてさらに
- 1.8 Moodleアーキテクチャー
- Moodleアプリケーションディレクトリ
- Moodleデータディレクトリ
- Moodleデータベース
- 1.9 まとめ
第2章 Moodleのインストールと設定
- 2.1 Moodleのインストール
- インストール ステップ1 ── ウェブサーバ
- インストール ステップ2 ── サブドメインか、またはサブディレクトリか
- インストール ステップ3 ── Moodleの入手と解凍
- インストール ステップ4 ── Moodleデータディレクトリ
- インストール ステップ5 ── Moodleデータベースとユーザの作成
- インストール ステップ6 ── インストールスクリプト
- 2.2 まとめ
第3章 サイトの設定
- 3.1 さあ、試してみよう
- サイト管理メニュー
- 認証
- 3.2 ユーザ登録方法の選択
- 内部登録
- 3.3 言語
- 言語ファイル
- 言語設定
- セキュリティ設定
- フィルタ
- 3.4 フロントページ設定
- このセクションの使い方
- フロントページの設定ページ
- 3.5 バックアップ
- 3.6 cronジョブの設定
- 3.7 まとめ
第4章 カテゴリとコースの作成
- 4.1 コースカテゴリの使用とユーザ体験
- コースカテゴリを作成する
- コースカテゴリを整理する
- 1つのコースをいくつかのカテゴリに配置する
- 4.2 コースを作成する
- コース設定ページ
- 4.3 教師と生徒の手動登録
- 4.4 ブロック
- 標準ブロック
- 4.5 まとめ
第5章 スタティック教材の追加
- 5.1 どのような種類のスタティック教材が追加できるか
- リソースの要約
- 5.2 ファイル
- なぜファイルをアップロードするのか
- ファイルタイプ
- アップロードされたファイルへのリンク
- いつアップロードされたファイルを使うか
- 5.3 テキストページ
- テキストページのフォーマットを選択する
- ウィンドウ設定
- 5.4 ウェブページ
- ウェブページ編集時のHTMLビューを使う利点
- HTMLエディターでの作成とMoodleへのアップロード
- HTMLについてもっと学ぶ
- 5.5 リンク
- リンクとウェブページをどう使い分けるか
- 5.6 ディレクトリ
- なぜディレクトリを使うのか
- 5.7 ラベル
- 5.8 マルチメディア(オーディオとビデオ)の追加
- マルチメディアを埋め込む
- マルチメディアファイルのアップロードとリンク
- 5.9 まとめ
第6章 インタラクティブ教材の追加
- 6.1 課題
- 課題タイプ
- 課題の作成
- 印刷しやすい指示文
- 提出課題が必須であることをはっきりさせるには
- 6.2 レッスン
- レッスンとは何か
- レッスンの設定
- 最初の質問ページを追加する
- 質問ページを作成する
- レッスンを編集する
- ブランチテーブル
- 6.3 小テスト
- 小テストの設定
- 小テストを編集する
- 6.4 SCORM/AICC
- 6.5 調査
- 調査の作成
- 調査のタイプ
- どういう場合に各タイプの調査を使うのか
- 6.6 投票
- 学生の画面
- 教師の画面
- 6.7 まとめ
第7章 学習者参加型コース教材の追加
- 7.1 チャット
- チャットの編集ページ
- 7.2 フォーラム
- ディスカッションはトピックと同等
- 大量の電子メールの送信にフォーラムを使う
- 複数のフォーラム
- フォーラム設定
- 7.3 用語集
- 用語集へエントリを追加する
- グルーバル用語集か、ローカル用語集か
- 主用語集と副用語集
- 評価とコメント
- 7.4 Wiki
- 誰がWikiを編集できるかを決めるためにWikiタイプとグループモードを使う
- Wikiマークアップ vs HTMLモード
- バイナリファイルのアップロードを可能にする
- どんなときにキャメルケースリンクを使うか
- 学生管理オプション
- ページ名
- 初期ページの選択
- 7.5 ワークショップ
- ワークショップ戦略
- ワークショップを作成する
- ワークショップフィールド
- 7.6 まとめ
第8章 学生を迎え入れる
- 8.1 第一印象──ログインページか、フロントページか、自分のページか
- 8.2 ログインページのカスタマイズ
- 8.3 フロントページのカスタマイズ
- フロントページブロック
- 8.4 匿名者、ゲスト、登録者アクセスの組み合わせ
- 利用可能なセキュリティオプション
- 8.5 ルック&フィール
- テーマ──色とスタイルのカスタマイズ
- カスタムロゴ
- カスタムヘッダーとフッター
- カスタムアイコン
- カスタム文字列
- 8.6 まとめ
第9章 教師向けの機能
- 9.1 レポートとログ
- レポートページ
- ログの閲覧
- 活動レポートの閲覧
- サイト統計
- 9.2 フィードバックや評価や評定に評価尺度を使う
- 活動に評価尺度を適用する
- カスタム評価尺度を規定する
- 9.3 評定(成績表の管理)
- 評定の表示
- 評定にカテゴリを設定する
- カテゴリの作成と閲覧
- 追加点扱い
- みなし満点
- みなし満点と加重はそれぞれいつ使うか
- 評定の加重による難しい(やさしい)カテゴリに対する補正
- 評点とパーセントと評定文字
- 9.4 教師フォーラム
- 9.5 ロール
- 9.6 まとめ
第10章 Moodleの拡張と運用
- 10.1 アドオンモジュール
- モジュールの入手
- モジュールのインストール
- モジュール管理
- 10.2 コースのバックアップ、リストア、複製
- 何がバックアップされるか?
- サイトの自動バックアアップ
- データベースをバックアップする
- phpMyAdminを使ってデータベースをバックアップする
- Moodleディレクトリのバックアップ
- 障害事故からの復旧計画を立てる
- インポートによってコースのコピーを作る
- 教師の方へ ── 個別コースのバックアップとリストア
- コースの再設定と継続的な改良
- 10.3 ロール
- 用語
- Moodleのビルトインロール
- ロールを割り当てる
- ロールのケイパビリティを編集する
- ロールを操作する際の留意点
- 10.4 まとめ
プロフィール
William H. Rice IV
New York在住のソフトウェアトレーニングプロフェッショナル。屋内での趣味は書籍執筆に加え、slashdotや43foldersのようなサイトの閲覧に多くの時間を費やすこと。屋外での趣味はオリエンテーリング、ロッククライミング、そして食べられる野生植物(これについては本を書く予定)。
テクノロジーと社会の関係──私たちがいかに道具を作成し、それがいかなる作用をもたらすのかについて興味がある。執筆を励ましてくれる素晴らしい妻と2人の息子がいる。
福原明浩
正興ITソリューション株式会社 取締役。MoodleほかLMSを活用したEラーニングビジネスを担当。熊本大学大学院 社会文化科学研究科 教授システム学専攻修了(教授システム学修士)。
喜多敏博
1967年に奈良に生まれる。京都大学大学院工学研究科博士後期課程研究指導認定退学、熊本大学工学部助手、総合情報基盤センター准教授を経て現在、熊本大学 eラーニング推進機構、大学院 教授システム学専攻 教授。工学博士(名古屋大学、2005年)。eラーニングシステム、LMS/VLE、非線形システム、電子音楽に興味を持つ。