「メールに圧縮されたファイルが添付されてきた。中を開こうと思ったけど、スマホじゃうまく開けない。会社に戻ってパソコンでファイルを開けようとしたら、パスワードが必要とのこと。別メールでパスワードが送られてきたので、めんどくさいけど入力して開けてみたら、とくに秘密にしなくてもいいような、どうでもいいデータだった……」
そんな経験、あなたにもないでしょうか。「セキュリティのため」として“常識”になっているやり方ですが、セキュリティの専門家からは「パスワードは容易に解読できる」「通信やサーバをハッキングされたらアウト」「誤送信対策にはならない」などの指摘も寄せられていること、ご存知でしょうか?
これだけではなく、「いったいなんのためにやってんの?」というような“仕事のための仕事”は、私たちの身のまわりに意外と多く潜んでいます。
累計23万部の問題地図シリーズを生み出した沢渡あまねさんの新刊『仕事ごっこ』では、このような「昔は意味があったかもしれないけど、今は邪魔でしかない仕事や慣習」「仕事のための仕事」を「仕事ごっこ」と定義、童話+解説という形式で、次のような話題を取り上げています。
- 「郵送」「印刷して配布」「押印」
- 「資料作成」「会議」
- 「手書き」
- 「オープンイノベーション」
- 「メールを送ったら電話で確認」「とりあえず打ち合わせ」
- 「飲みニケーションでモチベーション向上」
- 「メール添付で圧縮してパスワードつけて、パスワードは別送」
- 「ひたすらテレアポ」
- 「とにかく相見積り、コンペ」
- 「年末年始の挨拶や表敬訪問」
- 「ダイバーシティごっこ」
- 「管理職ごっこ」「管理職ヅラしてマウンティング」
「もっとラクに仕事できるんじゃないの?」と一度でも疑問に思ったことのある方、ご一読を! 決裁権のある方の机の上にそっと置いておくのも効果があるかもしれません。
ちなみに、「どうして童話?」という裏話は以下でご覧いただけます、あわせてぜひ。