第26回をチェック!)。
ああ、なんとかグーグルちゃんに気付いてもらいたい!そして、自分のWebサイトだけを優先的に検索してもらいたい!そしてあんなことやこんなことも!
高校生をとっくに卒業した紳士淑女達のグーグルちゃんへの想いは、加速するばかりなのでした。
……えーと、みなさんちゃんと付いてきてくれていますか?
随分遠くまで例え話が飛んでいってしまいましたが、今回と次回のお話は、まさにこんな感じの内容になります。
確実に、とは言えませんが、愛しのグーグルちゃんを強引に振り向かせる方法、それが、「Googleウェブマスターツール」です。
Googleウェブマスターツールとは?
先ほどからバンバン出ていますが、この「Googleウェブマスターツール」、イマイチ聞きなれない名前ですね。ご存知の方、どのくらいいらっしゃいますか?
前回、前々回とお話した、「Google Analytics」は割りとポピュラーなサービスですので、「名前だけは知っていた」という方も結構いたかと思うのですが、「Googleウェブマスターツール」の方は、「?」という方が多数ではないかと思います。
「Google Analytics」と「Googleウェブマスターツール」、名前にどちらも「Google」と入っていて、どちらもWebサイトのためのサービスなんです。うーん、見れば見るほどそっくりですね。
ただ、デザインも含めて、かなり洗練されている「Google Analytics」と比べると、「Googleウェブマスターツール」はちょっと地味。見た目的には、こんな感じをしています。
下手したら、「Google Analytics」の昔のバージョンが、「Googleウェブマスターツール」じゃないかしら、なんて思われることもありそうです。Google社のサービスは、結構頻繁に新しくなりますもんね。
ですが、この2つのサービスは、まったくの別物です。
実際に登録して違いを見ていきましょうか。
- STEP1:Googleウェブマスターツールにユーザー登録をする
- STEP2:自分のWebサイトを登録する
- STEP3:自分のWebサイト用の専用コードを取得する
- STEP4:その専用のコードをWebサイトに埋め込む
上の手順を順番に行うことで、自分がそのWebサイトの持ち主であることが認証されて、使えるようになる……と。
……なんだかちょっと前にコレと同じようなことをやったような気がするのですが、気のせいですかね。
第31回をチェックしてみたら、やっぱりそうでした。登録の流れも、まるっきり「Google Analytics」と同じになっています。念のため画面で見てみましょう。
ふむふむ。まるっきり一緒ですね。なぜこんな似たようなサービスが別々にあるのかしら、という疑問がムクムクと湧いてきます。
とりあえず登録が完了しましたので、画面を見てみましょうか。
ポチポチと、左のメニューをクリックしてみてください。
それではここで質問をひとつ。
「Google Analyticsより面白そうな画面はありましたか?」
『……正直、全然面白そうじゃないッス』
ですよね!そうなんですよ!「Google Analytics」がなんだかスゴく面白そうだったのに比べると、言葉はムズカしそうだわ、グラフは地味だわ、サッパリ面白い雰囲気がしませんでしたね。これじゃースルーしていた人も多いわけです。
ここで思い出しましょう。
コイツは何のためにあるものでしたっけ?
そうです、みなさんのアピールをグーグルちゃんに気付いてもらう。言い換えると、SEOへの対応をGoogleの検索エンジンに気付いてもらうためにあるものでした。
Googleウェブマスターツールの役割
ここで、検索エンジンの仕組みについて、思い出してみましょうか。
以前、検索エンジンには、「データ収集・解析班」と「検索・表示班」がいる、という話をしましたね(しましたっけ?というアナタは、第26回をチェック!)。
その「データ収集・解析班」は、世界中のWebサイトをくまなくチェックして、「検索・表示班」が検索に使うためのデータを、日々データベースに貯めているのでした。
現在Webサイトの数は、2億5千万ほどあります。なんてお話も最初の頃にしましたね(このお話については、記念すべき第1回をチェック!)。
2億5千万というのは「ドメインの数」でしたので、ひとつのドメインに含まれる「ページ数」を数えたら、おそらく天文学的な数字になります。
それだけ多くのWebサイト、もといWebページを、「データ収集・解析班」はいったいどのくらいの頻度で巡回できるのか、ちょっと想像してみてください。
……いくら天下のGoogle社と言えど、世界中のWebページを「数分で完全に巡回する」なんて、さすがに無理そうですよね。
では、「数時間なら?」「では数日なら?」。
この巡回、一昔前は「数週間」はかかるものでした。それでも世界中のWebサイトを巡回しているのですから、恐ろしいほどのスピードなのですが……。
現在はそのスピードがギューッとスピードアップしていて、「数日」で巡回を行っている……ような気がします。気付いたら登録されていますし。
ですが、この数日~数週間。処理的には相当短いのですが、待つ方からするとそれでも長く感じるものです。
みなさんが記事を書いて、SEO対策を行って、それを検索エンジンの「データ収集・解析班」がチェックしに来るまで。そのドキドキの時間をさらに短くするための「アクション」がもしあれば、それをしたいと思うのが人情ってヤツですよね。
いかがでしょう?「Googleウェブマスターツール」の役割が、だいぶクッキリしてきましたか?
ここから、グーグルちゃんに「アクション」を起こすために必要な「ラブレター」……ではなく、「サイトマップ」のお話になるのですが、ちょっと複雑になりますので、この続きは次回お話しすることにしましょう。
まずは、「Googleウェブマスターツール」でWebサイトを認証するところまでを「Google Analytics」と同じような流れでやっておいてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
「Googleウェブマスターツール」、まずは基本編をお話しました。ここまでのところは「Google Analytics」とほとんど同じような流れでしたね。
実際、Google社も、使うための手順がそっくりなこの2つのサービスをくっつけようとしているようです。
こんな感じに。
どちらかが廃止になる、という雰囲気はありませんので、やはりどちらのサービスも「必要」なんですね。覚えることが多くなって大変ですが、両方のサービスを使えるようにしておきましょう。
見た目的には「Google Analytics」よりも地味ですが、機能的には「アクション」を起こせる分、攻めるツールになっている「Googleウェブマスターツール」。
次回はグーグルちゃんにラブレターをビシバシ送りつけますよ~。
……おっと。
と、いうところで終了の時間です。
ではでは、今回はここまで!
次回をお楽しみに~。