北海道・
海側からだとまるで手のひらを合わせているように見えることからこの名前がついたらしい。横から見ると観音様の立ち姿にもにていて、
大岩の根元あたりの岩の隙間にはびっしりと小銭が挟み込んである。小銭の上からさらに小銭を押し込むので深々と入り込んでしまっているものもたくさんあった。
丸太の立て札というか棒杭があり
打ち寄せる波が気が遠くなるような時間をかけても倒せなかった岩を、
日本人はお賽銭をあげて願い事をするのが好きだ。
山の中の小さな祠にも必ずと言っていいくらい小銭が供えてある。
以前、
デパートのちょっとした憩いのスペースに噴水や水の流れが設えてあれば、
郊外のデパートの7階のレストラン街に流れる水道水に、
いずれにしても投げ込まれた方は迷惑なようで
お賽銭が堂々と大活躍するのは神社仏閣、
うちの地元に高幡不動という関東三大不動に入ったり入らなかったりの名刹がある。
ご多分に漏れずお正月は駅前から参道、
善男善女の願いのこもったお賽銭を1円たりとも取り逃すまいと準備された巨大なお賽銭箱の周りには、
あまりの人波に最前列まで辿り着くことをあきらめた参拝客は、
フードのついたコートなんぞを着て、
子供の頃なら天からのお年玉としてありがたく頂戴するところだけど、
お賽銭だけでは飽き足らず、
引いたおみくじでいい運が出たときは持ち帰れば良さそうなものなのに、
かくして
人々の願いは、
人は自分自身のこと、
願いを受ける側の人は、
僧侶や神官、
「悟りを開く」
"願い"には、
お賽銭を供え、
秩父の札所も、
札所を巡るとき、
秩父札所巡り23番~25番
地図:国土地理院二万五千図 『皆野』
西武秩父駅~秩父神社~秩父公園橋~23番札所・
荒川の北側の尾根を辿る絶景コース。
林道を押し上げたり、
音楽寺へのアプローチに江戸巡礼古道を選ばなければ家族連れでも楽しめるコースです。
西武秩父駅前の駐車場に車をデポジットしてスタート
まずは秩父の鎮守様・
左甚五郎作の彫刻がぐるりと本殿を囲んでいるほか、
神社の塀に沿うようにして秩父駅入り口交差点に出ます。
ここを左折し、
本日一発目のビューポイント。
ハープ橋を渡って右折、
童子堂はその昔、
22番入口前の路地を入ります。
こだわるのなら、
路地を入ってすぐに登山道の入口に突き当たります。
入口には巡礼道の道標があるからすぐにわかります。
入口のあたりはこんな感じで
えっちらおっちら、
23番札所・
「おんがくの みこえなりけり おが坂の しらべにかよう 峰の松風」
秩父札所を開いた13人の権者がこの地で松風の音を
さらに尾根へとあがれば、
尾根の道を南へと辿ります。
林を抜けると、
山のてっぺんの大きな滑り台。
名付けて
滑り台の上からは秩父の町が一望に見下ろせます。
まさに展望。
無料なので心ゆくまで滑っていきましょう。
写真左手の橋のようなものは
旅立ちの丘は卒業式でよく歌われる
展望台の柵には南京錠がいっぱい。
友情の証か愛情の証か、
ここから尾根上につくられた秩父ミューズパークに入っていきます。
どういうわけだかギリシャ・ローマ風の建物が点在する人工遊園。
季節のせいもあるけど暖かみを感じることができないのが残念。
もっと自然と溶け込む設計にして欲しかった。
ミューズパークの野外ステージ。
特撮番組好きの方なら見覚えがあるはず。
平成版ウルトラマンや仮面ライダーシリーズによく登場します。
お昼はパーク中程にあるパルテノン神殿を模した建物にある軽食堂のカレー。
見た目通りの味です。トホホです。昼食は持参した方が良いかもしれません。
なんだかんだと文句をいってきたものの、
お手軽価格でランチを楽しめる森のレストランもあるとのこと。ネットで調べた限りではよさげです。
公園の端っこには農産物直売所がありました。
「長尾根」
自転車だというのに野菜や特産品をしこたま買い込んでしまいました。
秩父ミューズパークの南口を出て荒川へと下ります。
ゆるめのヘアピンカーブにあるのが
実際に秩父錦が醸造されています資料館と直売所も併設。
ここでも酒瓶の荷物が増えました。
酒づくりの森の正面左手に
林の中の細めの道を入っていくと、
かなりの急勾配と見晴らしの良さの相乗効果で乗ったまま下るのが怖いくらいです。
24番札所・
酒づくりの森からの小道は寺の裏道でした。
表玄関はこの石段の下にあります。
石段の数は117段ですが、
法泉寺から荒川沿いの道に降りて右折。23番の表玄関を通過して久那小学校の横の路地へ入ります。
突き当たりにあるのが25番札所・
崖下の古いお堂は無人です。
本堂の横をさらに奥へと登っていくと弁天池があります。
池に映り込む風景が美しい。
池の向こうに見えているのが納経所です。
25番で山の向こうに日が沈んでいきました。
次回は対岸の丘陵沿いに点在する20番台後半の札所を巡ります。
鍾乳洞やダムがあり、
結願はいつのことやら。
道中で見かけた気になるモノ
道中……といっても、
朝飯は即エネルギーの炭水化物が一番。
ゴリゴリのうどんとごっついかき揚げがボリューミーです。
巡礼道古道の道しるべ石
この道標は元禄・
「つぎ二十五ばん」
道標を見過ごさない速度で走りたいものです。
25番・
ちょっと欧風な意匠がおしゃれです。
アーチ形の飾りの上には龍の鏝絵がありました。
正面から見た龍はなんともひょうきんな顔をしております。