今回はGMKtekのNucBox G3にUbuntu 22.
ミニPC百花繚乱
Intel N100またはそのバリエーションであるN95を搭載したミニPCは多数、本当に多数市場に投入されています。第761回で紹介したBQ12もその1つです。
筆者も
条件としては2.
NucBox G3
NucBox G3はAmazonで購入しました。定価は25,600円で、購入時点では7,000円のクーポンがついていました。したがって購入価格は18,600円です。
NICもメーカーは書かれていませんが2.
Windowsのバージョンは11で、しかもHomeではなくProとのことです。Windows 11 Proの定価は28,380円とのことで、ライセンスが違うので厳密な比較にはならないものの、本体の定価よりもOSの価格のほうが高価なので物の値段とは一体何なのかついつい思い巡らせてしまいます。
外観チェック
まずは外観から見ていきましょう。図1はよく見られる、特に面白みのない写真です
面白いところは、中国製ミニPCによくあるようにUSB端子が180度反転しています。では背面はどうかというと図3で、USB含めすべての端子があるべき向きになっています。
すべて反転しているよりはこちらのほうがいいですけど、できれば統一してほしかった点ではあります。
内部チェック
内部の写真は図4で、左側がメモリー、右側がNVMe SSDです。真ん中の空きM.
SSDは放熱シールすら貼られておらず、メーカーも不明です。コントローラーはMaxio、NANDはSpecTekブランドであることがわかりますが、あとはわかりません。となるともうOSでどのように認識されるかを確認するしかなさそうです。また、速度も気になります。
「M2-WIFI-1-AH」
SSDを取り外すと、Wi-Fiモジュールが姿を表します
このRTL8852BEは先日、とはいえこの6月ですが、Ubuntuでも対応しました。
Ubuntuインストール
Ubuntuをインストールして、実際の動きを確認します。Ubuntuのバージョンは23.
Ubuntu 23.10
図6がUbuntu 23.
Wi-Fiも、アクセスポイントがすぐ近くにある場合は1200 Mb/
lspciコマンドを実行したところ、NICはIntelのI225-Vであることがわかりました。そしてSSDは、結局よくわかりませんでした。というのも、
SSDのベンチマークはKDiskMarkを実行しました。1GiBでの結果が図9、64GiBでの結果が図10です。
PCIe 3.
Ubuntu 22.04 LTS
Ubuntu 22.
ここから、Ubuntu 22.
まとめ
価格が安いPCは何らかの欠点があります。今回だとメモリーが8GBと少ないこと、SSDが256GBしかない上に素性不明であること、USB Type-Cポートがなく、給電に専用のACアダプターが必要なことくらいでしょうか。
ただ価格の安さは七難を隠します。メモリーとSSDは必要になれば交換すれといいです。ACアダプターはどうにもなりませんが、ほかのN100搭載ミニPCでも同様なので、どうしてもUSB Type-Cがよければもう少しお金を積むしかなさそうです。
本連載的にはUbuntuをサクッとインストールできることが重要で、しかも最新の23.
サーバーに使うにも、デスクトップに使うにも適している上、安い。手軽にUbuntuをインストールするPCを探しているのであれば、このNucBox G3はいい選択肢でしょう。
もっとも、Windows 11 Proもきちんとしたものなので、Windowsを使用するにもいい選択肢なのですが……