Ubuntu Weekly Recipe

第930回Ubuntu 26.10の変更点

今回は10月15日にリリースされる予定のUbuntu 26.10の変更点をお知らせします。

Ubuntu 26.10 Stonking Stingray

Ubuntu 26.10は10月15日がリリース予定日です。コードネームは「ものすごいスティングレイ」です(図1)。

図1 Ubuntu 26.10のデフォルトデスクトップ

スティングレイはエイの一種ですが、むしろそこから派生した名称が有名です。筆者は楽器に明るいわけではありませんが、そんな名前のベースを思い出しました。

リリースノート

26.10をインストールする前に、必ずリリースノートに目を通してください。リリースノートはすでに公開されています。日本語訳などの詳細な情報はリリース後に公開される(予定の)Ubuntu Weekly Topicsに掲載されます。

いつもだと変更点の執筆時点でかなりリリースノートが埋まっているのですが、今回はデスクトップに関する記載が一切ないので、参考にするものが少なくて苦労しました。

GNOME 51 “A Coruña”

GNOMEデスクトップ環境の変更点は次のとおりです。

コードネーム

GNOMEの各リリースにもコードネームがあり、直近でイベントが行なわれた都市から取られています。今回は“⁠A Coruña⁠”です。ア・コルーニャと読み、スペインの都市です。

コンポーネントのバージョンと変化

いつものようにコンポーネント表を見ていきましょう。

バージョン コンポーネント(パッケージ名)
3.38.x gnome-menus
3.58.x gnome-online-accounts
46.x gnome-disk-utility
47.x gnome-bluetooth-3-common, seahorse
49.x yelp
50.x baobab, gnome-calculator, gnome-clocks, gnome-font-viewer,gnome-text-editor, gnome-logs, loupe, ptyxis, showtime
51.x adwaita-icon-theme, gdm3, gnome-characters, gnome-control-center, gnome-initial-setup, gnome-keyring, gnome-remote-desktop, gnome-session-bin, gnome-settings-daemon, gnome-shell, gnome-user-docs, mutter-common, nautilus, orca, papers, tecla, ubuntu-session-common

バージョン50にとどまっているパッケージが殊の外多いのですが、ptyxis(ターミナル)は50のままであったものの、gnome-text-editor(テキストエディター)やloupe(画像ビューアー)は51がリリースされているにもかかわらずバージョンアップが行なわれていないのが少し気になりました。

デスクトップに限ると、増減したパッケージはありません。

新機能

GNOME 51の新機能もリリースノートが公開されていますが、これといって紹介すべき機能は見つかりませんでした。

Ubuntu独自機能(デスクトップ編)

ではUbuntuの独自機能にはどのような変更があるのでしょうか。

拡張タイル操作(Ubuntu Tiling Assistant)

ウィンドウのスナップ時にオプションメニューが表示されるようになりました(図2)。

図2 どこかで見たことのあるメニューが表示されるようになった

「拡張タイル操作(Ubuntu Tiling Assistant⁠)⁠」は全体的にWindows 11のウィンドウ操作をエミュレーションできる方針で作られており、この機能追加もその一環と思われます。

アプリセンターのアドオン

アプリセンターにアドオンが追加されました(図3)。

図3 左下に「Add-ons」ができた

デフォルトで存在するのはメディアサポート(追加コーデックのインストール)とファームウェアのアップデートです。実はもう一つあって、第908回で紹介したように26.04 LTSから「ソフトウェアとアップデート」がインストールされなくなりました。同時に「追加のドライバー」もなくなり、主としてNVIDIAのプロプライエタリなドライバーをGUIでインストールできなくなりました。

それに伴ってこのプラグインとしてその機能も実装されたのですが、執筆段階では一時的に無効化されて試すことができませんでした。

復活し次第26.04 LTSにもバックポートしてほしいところですが、おそらくそうはならないのでしょう。

Ubuntu Certifiedチェック

「設定」に「Check if this computer is Ubuntu Certified」なる項目が追加されました(図4)。

図4 Ubuntu Certifitedをチェックできるようになった

認証済みハードウェアを使用している場合は、将来的にここから何かをできるようになるのでしょうか。

Ubuntuフレーバー

Ubuntuフレーバーの大きな変更点を2つ紹介します。

Ubuntu MATEの復活

26.10からはUbuntu MATEのリリースが復活しています(図5)。

図5 Ubuntu MATEのリリースが復活

少なくともこのリリースでは、あまり大きな変更点はありません。

LubuntuでWaylandセッション

LubuntuではWaylandセッションを選択できるようになりました(図6)。

図6 左上でWaylandセッションが選択できる

少し動かしてみた限りでは、特に問題は見つかりませんでした。

Ubuntu Weekly Topicsから

Ubuntu Weekly Topicsで紹介された変更点をあらためて紹介します。

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