バックアップ体制、その後
連載第7回「MacBookでバックアップ ……AppleオフィシャルのBackup&定番UNIXツールのrsync」(本誌Vol.41)でバックアップについて書いたのですが、そのときの120GバイトのUSB HDDがさすがにいっぱいになってしまったので、その後500GバイトのUSB HDDを購入しました。これで当面は大丈夫そうです。
さらに、バックアップは二重に取るのが良いだろうということで、200Gバイトのディスクスペースを持つ、とある格安レンタルサーバを借りました。データのやり取りは、知人からお勧めされたMac OS X用のフリーのFTPクライアントCyberduckを使っています。
使い方を簡単に説明します。まず、オフィシャルサイトからdmgファイルをダウンロードして展開します。アイコンが黄色いあひるちゃんでカワイイ(図6)!アイコンから起動し、「新規接続」でサーバ情報を入力して、「接続」をクリックするとつながります。あとはファイルやフォルダをドラッグ&ドロップすることでデータの転送ができます(図7)。手軽です。
ついでに知人から聞いた話では、有料のFTPクライアントTransmit 3はかなり良いみたいです。筆者は実際使っていないので何ともいえないのですが、FinderライクなUIであり、サーバ側のファイルを直接編集もでき、Amazon S3(アマゾンの提供しているストレージサービス)にも対応していたりと、きめ細かい使い方ができるそうです。
あと、これも有料ですが、Mac対応のオンラインバックアップサービスMozyも便利だそうです(http://netafull.net/macosx/020006.html)。専用ソフトをインストールする必要がありますが、月5ドルで容量無制限というのは魅力的です。
動画まわり、その後
連載第3回「MacBookで楽しい動画ライフ ……iMovieのサクッと動画編集!」(本誌Vol.39)では、Mac OS Xに付属している動画編集ソフトiMovie (iMovie HD)でのムービー作成について書きました。その後、総合ソフトウェアスイートiLife '08が発売され、それに含まれるソフトの一つとしてiMovie '08が登場しました(図8)。iMovie HDの新バージョンというよりも、まったく別の編集ソフトといってもいいくらいUIが革新されています。
このiMovie '08は、動画データを数秒ごとに輪切り画像にした「サムネイル」が秀逸で、これにより高速に動画をブラウズするこができ、直感的にさくさくと編集操作を行うことができます。ただし、iMovie HDと比べ、細かい調整ができなかったり、やりにくくなったりしています。たとえば第3回で紹介したタイムライン表示での編集作業はできず、先に全体の時間を決めて切り詰めていくという筆者の編集スタイルには適しません。
とはいえ、やはり編集の手軽さが激しく向上しているため、はじめての方には非常にとっつきやすいと思います。iMovie '08については別途Web記事で公開中です。ぜひそちらをご覧ください。
それから心残りが一点。連載第9回「イベントで引っぱりダコ!? のライブ映像無料ストリーミング ……MacBook+Ustream.tv+CamTwistの楽々活用術」(本誌Vol.42)のUstream.tvの紹介記事ですが、前号の発売日前にUstreamの一部のユーザインタフェースが変更になり、いきなり記事中の説明用キャプチャ画像が古いものとなってしまいました。Webツールはこれが落とし穴なんですよね。ただ、新UIも直感的にわかるUIなので問題はありません。念のため、大きな変更のあったuStream.Tv Recorder新旧のインタフェースを図9に挙げておきます。[Video Source]などの設定項目が表に出ていじりやすくなっています。
おわりに
一年間の短い連載でしたが、読んでいただきありがとうございました。ツッコミがあまい点もあったかと思いますが、ご容赦くださいませ。連載は終わってもMacの探求は続けていきます。
人生ではじめてMacを使い始めた一年を振り返ってみると、ソフト開発のためのツールとしてだけでなく、マルチメディアなツールとしてMacを活用するようになっていました。Macを使うことにより、こういう方向に世界が広がるとは当初まったく予想していなかったことで、自分でもかなり驚いています。やはり、「環境を変えてみることによる自分の変化」を楽しむことが、人生においては重要なことなのかなあと思います(大げさ?)。
ということで、改めてありがとうございました! それではまたいつか!