イベント概要

組込みプレスでは,組込み開発に携わるエンジニアに向けて「大規模開発時代の組込みエンジニア」というコンセプトを元に実践的な技術とマネジメントのノウハウを提供してきました。

今回創刊5年目を迎えるにあたり,ますます需要が増え続けるであろう組込みソフトウェアエンジニアを対象にした組込みプレス技術セミナーを開催します。

基調講演には,名古屋大学 高田 広章氏を向かえ,日本の産業を根底で支える組込みソフトウェアの2009年の展望を,技術基盤の発展と組込みソフトウェア管理者・技術者育成の両面から語ります。またトークセッションでは,組込み業界の第1線で活躍する方々から4名ご登壇いただき,組込みソフトウェアに関する技術的側面,スキルアップなどの人的側面双方からさまざまなご意見をいただきます。組込みエンジニア必見の本セミナー是非ご来場ください。

名称組込みプレスセミナー
日程3月10日(火)
時間11:00~18:30
場所都市センターホテル
(アクセス:麹町駅より徒歩4分,永田町駅より徒歩3分
定員150人
参加費無料
URLhttp://gihyo.jp/event/2009/kumikomi
主催株式会社技術評論社
問い合わせ組込みプレスセミナー2009事務局
〒162-0846
東京都新宿区市谷左内町21-13
TEL:03-3513-6165 FAX:03-3513-6167
Email:
協賛アイ・ビー・エス・ジャパン,ウィンドリバー,東陽テクニカ,モンタビスタ,ユビキタス,アーム
今回ご来場いただいた方を対象にした抽選会を実施します。軽量コンパクトでどこにでも気軽に持ち歩いて使えるモバイルインターネットデバイス「ASUS/Eee PC」が2名の方に当たります!!
(当日お持ち帰りいただけます。)
さらにご来場いただいたすべての皆様に技評SE新書シリーズ「組込みソフト開発につける薬」とオリジナルトートバック,ネックストラップをプレゼントします!!

たくさんのご応募ありがとうございました

参加申し込み期間,1月14日(水)~3月8日(日)
第二次募集を開始しました。第二次募集の登録については,
定員まで一週間ごとに抽選を行います。ご了承ください。

プログラム

11:00~12:00[基調講演(60分)]

2009年 組込みシステム開発の進むべき道 ~ものづくり力を再認識

昨今の厳しい経済状況は,組込みシステム開発企業やエンジニアにとって大きな逆風ではありますが,この逆風下で技術力を高めた企業・エンジニアが次には成功をおさめるものと思われます。この講演では,組込みシステム開発の現状の課題と今後の方向性を俯瞰し,日本のものづくりの強みや弱みを再認識した上で,個々のエンジニアや開発チームが何をすべきか考える材料を提供したいと思います。特に,短い期間で高品質な組込みシステムを開発する上で,良質なソフトウェア資産の蓄積とその活用の重要性について述べ,それに向けて取り組むべき技術課題や講師らの取り組みについて紹介します。

講演者プロフィール:
高田 広章 氏

高田 広章

名古屋大学 大学院情報科学研究科 情報システム学専攻 教授(集積システム論講座 所属)兼 附属組込みシステム研究センター センター長。1988年,東京大学大学院理学系研究科情報科学専攻修士課程修了。1996年博士(理学)。現在は,名古屋大学大学院情報科学研究科情報システム学専攻教授,兼 附属組込みシステム研究センター長。組込みシステム向けのリアルタイムOS技術を中心に,組込みシステム開発技術の研究開発に取り組む。TOPPERSプロジェクト会長,組込みシステム開発技術研究会(CEST)会長などを務める。

12:00~13:10

休憩

13:10~13:50[セッション1:モンタビスタソフトウェアジャパン セッション (40分)]

組込みLinuxの動向とMontaVistaの最新製品戦略

組込みシステムの搭載OSとしてLinuxが採用され始めてから8年以上が経過している。既に,情報家電製品,ネットワーク機器,ネットワークインフラ,FA機器など多彩な機器に搭載されている。組込みシステムでLinuxを採用する上で期待される点は「Time to Marketの短縮」,「開発コストの削減」が挙げられる。特に現在の経済状況においてはコスト削減が大きな意味を持っている。組込みLinuxのディストリビュータが,「Time to Marketの短縮」あるいは「開発コストの削減」というニーズに応えるためにどのような支援ができるかが重要である。MontaVistaの今後の製品ロードマップを説明するとともに,複雑化する開発メーカのニーズにどのように応えていくことができるかという点について紹介する。

講演者プロフィール:
木内 志朗 氏

木内 志朗

モンタビスタソフトウエアジャパン 株式会社 技術本部 本部長。大手医療機器メーカーにて,リアルタイムOSを使用した各種機器開発に従事したのち,外資系大手RTOSベンダーにて,国内各種機器メーカの開発プロジェクトのサポート,コンサルティングを行う。その後,2000年にMontaVista Software Japan設立メンバーとして,技術部全体の立ち上げに携わり現在に至る。日本エンベデッド・リナックス・コンソーシアム(Emblix)副会長,および同協会開発環境WG及び,リソース管理WG幹事。

13:50~14:00

小休憩

14:00~14:40[セッション2:ウィンドリバーセッション(40分)]

「リアルタイムOSと組込みLinux,選択するのはどちら?-選択のポイントとケーススタディ」

組込み機器の開発にLinuxを採用するケースが増えてきています。ウインドリバーはリアルタイムオペレーティングシステムVxWorksと組込みLinuxの2つの開発環境を提供しています。これまで両者のOSで開発に携わってきた経験から,コスト面,リアルタイム性,開発支援ツール,サポート,メンテナンス性などにおける,メリットやデメリットを,ケーススタディを通じてご紹介いたします。

講演者プロフィール:
大石 茂幸 氏

大石 茂幸

ウインドリバー株式会社 営業技術本部 第2営業技術部 部長。

14:40~14:50

小休憩

14:50~15:30[セッション3:東陽テクニカ セッション (40分) ]

ソースコード静的解析ツールQACとルネサステクノロジ社製統合開発環境High-performance Embedded Workshop(HEW)の連携について

ルネサステクノロジ社製統合開発環境High-performance Embedded Workshop(HEW)を用いて効率よくソフトウェアを開発するための機能を紹介します。また,そのビルドフェーズに静的解析ツールQA Cを組み込み,バグや不具合を導く可能性のあるコードの検出やその除去を効果的に行う方法を紹介します。

講演者プロフィール:
根本 義広 氏

根本 義広

株式会社 ルネサスソリューションズ ツールビジネス本部 ツール技術部 ソフトウェアグループ 技師。1995年(株)日立超LSIシステムズ(旧(株)日立マイコンシステム)入社。ASICの開発に従事。現在,(株)ルネサステクノロジに所属。ルネサス統合開発環境High-performance Embedded Workshop,およびコンパイラのサポートに従事。技師。

白神 愛 氏

白神 愛

株式会社 東陽テクニカ ソフトウェア・ソリューション 主任。2001年,(株)東陽テクニカ入社。IDEテスタの開発,医用ビューワや無線LANアナライザの日本語化等の業務に関わった後,2008年より静的解析ツールQA C/QA C++のカスタマサポートに従事,現在に至る。

15:30~15:40

小休憩

15:40~16:20[セッション4:アイ・ビー・エス・ジャパン セッション(40分)]

MOXAによるデバイス・ネットワーキング組込み技術について

MOXA製品のうち,シリアルとイーサネットを用いたネットワーキングの為の組込み技術について説明します。MOXA製品では,スタンドアロンで動いているデバイスをネットワークに接続したり,パソコンを介して接続しているシリアルデバイスを直接ネットワークに接続したりするための様々な製品があります。これらの製品群の中にプログラマブルな 『ThinkCore/Universal Communicator』(UC)シリーズと『Network Enabler』(NE)シリーズがあります。UCシリーズには,WinXP,WinCE,Linux,uCLinuxと対応OSも広く,TCP/IPのプロトコルスタック等も標準装備しており,シリアル/イーサネット用のアプリケーションインターフェースも備えています。今回のセミナーでは,MOXA製品群の紹介と共に,UC/NEシリーズを使ったネットワーキング組込み技術について説明します。

講演者プロフィール:
島 隆紀 氏

島 隆紀

アイ・ビー・エス・ジャパン株式会社 シニアコンサルタント。国立高知工業高等専門学校電気工学科卒業。国産コンピューターメーカー4年10ヶ月勤務後,外資系コンピューターメーカーに14年勤務。独立後,データムアイランドを設立・代表となる。

16:20~16:30

小休憩

16:30~17:10[セッション5:ユビキタス セッション(40分)]

組込みデータベース,選定のポイントと適用事例

現在組込みの現場において,組込みデータベースが注目されています。ハードウェア性能の向上,ネットワーク帯域幅の増大,そしてストレージの大容量化に伴い,組込み機器で扱うデータの種類および量が急激に増大しています。その増大し続けているデータをいかに効率よく処理,管理するかが組込み機器を開発する上で重要な課題となっています。

本セッションでは,組込みデータベースを選定する場合のポイント,適用事例等について,ユビキタスが開発販売をしている組込みデータベースDeviceSQLの紹介を交えながら説明いたします。

講演者プロフィール:
木村 好徳 氏

木村 好徳

株式会社ユビキタス 営業部 FAEマネージャ。大手電機メーカにて制御系のネットワークソフトウェアの開発に従事。外資系大手RTOSベンダ,外資系大手組込みLinuxベンダにてFAEマネージャとして数多くの国内機器メーカの開発プロジェクトを担当し,成功に導く。その後,組込みデータベースDeviceSQLの開発元であるEncirq社にてプロダクトマネージャ等を経て現職。

17:10~17:20

小休憩

17:20~18:30[セッション6]

トークセッション/Q&A-3名(70分)

今回のトークセッションでは,現在組込み業界の第一線で活躍する方々3名にご登壇いただき,組込みソフトウェア開発の典型的な課題に対して「どう変革していくべきか」について,各パネリストの経験や専門領域を踏まえてアドバイスしていただきます。

「時間がない」「費用がない」「人がいない」「協力会社まかせ」「容易に触れぬつぎはぎ構造」などといった「どこから手をつければよいかわからない」状態の現場に対し,「まず何から着手すべきか」,「どのように進めるべきか」,「進める上でのポイントは」など,変革を進めるための,より具体的で実践的なアドバイスを,開発手法,プロセス,品質管理などといった技術的側面とスキルアップ,チーム力アップ,モチベーションなどの人的側面の双方から,各パネリストの実体験に則した意見として語ってもらいます。

セミナーに参加された現場リーダーの方々が,仕事場に戻ってから取り組みたくなるような,具体的で実践的なアドバイスを行います。どうぞ,ご期待ください。

講演者プロフィール:
渡辺 博之 氏

渡辺 博之

株式会社エクスモーション 専務取締役。横浜国立大学卒業後,メーカー勤務を経て,1996年に(株)オージス総研入社。組込み分野におけるオブジェクト指向技術の導入支援事業を立ち上げ,FA装置や自動車,デジタル家電など多くの分野で現場支援や人材育成に携わる。2008年9月,組込み分野に特化したコンサルティング会社(株)エクスモー ションを設立し,現在に至る。ETロボコンの本部審査委員長,情報処理学会主催「組み込みシステムシンポジウム」のプログラム委員。

二上 貴夫 氏

二上 貴夫

http://www.toyo.co.jp/
株式会社東陽テクニカ ソフトウェア・システム研究部長。産業用リアルタイム計測システムの開発,テストメソッド教育,テスティングツール販売,高信頼性開発コンサルタントなどを経て,現在は,ソフトウェア開発関連の教育,技術支援に従事。東海大学組込み技術研究科教授,TOPPERSプロジェクト理事,組込みソフトウェア管理者・技術者育成研究会(SESSAME)理事など,業界団体やコミュニティ活動にも積極的に参画している。

加藤 大受 氏

株式会社ACCESS ALPプロジェクト 第1プロジェクト 品質プロセス部 担当マネージャー。外資系ソフトハウスでQAおよびQAマネージャを歴任後,国内パッケージベンダーにてテストプロセスや組み込みデータベースのエバンジェリストとして活躍。ライターとしても10年以上のキャリアを持ち,現在も組み込みプレスにて,組み込みデータベースに関する記事を執筆中。常に新しい技術を分かりやすくエンジニアに伝える記事の執筆に挑戦を続けている。

斎藤 賢一 氏

大手家電メーカーにて,構造化手法,オブジェクト指向技術を適用したモデル開発に従事したのち,大手複写機メーカーにて上流工程を中心としたソフトウェアの改革活動,プロセス改善活動,品質改善活動に携わる。2009年1月より,組込み分野に特化したコンサルティング会社(株)エクスモーションにてコンサルティング活動に従事し,現在に至る。

たくさんのご応募ありがとうございました

参加申し込み期間,1月14日(水)~3月8日(日)
第二次募集を開始しました。第二次募集の登録については,
定員まで一週間ごとに抽選を行います。ご了承ください。

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