概要

去る2009年3月11日(水)に開催した「第2回ソフトウェアテストセミナー」(開催地:東京コンファレンスセン ター)は,当日参加人数186名( Web登録数284名)と大変多くの方にご来場いただきました。
当日来場者事前登録者のアンケート結果では,第1回と同様次回参加希望する割合が9割を超え,また事前登録締め切り後多数のお問い合わせをいただいたこともあり,2009年10月に第3回ソフトウェアテストセミナーの開催を決定いたしました。

第1回セミナーは,ソフトウェアテストエンジニアとは何か,どういった意識を持ち,どのようなスキルアップの方法があるかという,品質を管理する人的な要素に焦点をあてセミナーを構成いたしました。第2回は,ソフトウェアテストPRESS Vol.8の第1特集,第2特集と連動したセミナーを実施し,1回目以上に満足度の高いセミナーとなりました。第3回目となる今回も特集連動のセミナーを開催します。

【ソフトウェアテストPRESS vol.9 本誌連動セミナー】

★第1特集連動★

○特集1:ソフトウェアテストにおけるメトリクスの正しい使い方

データを用いて品質を向上する方法は日本が得意とするところです。本特集ではメトリクスを用いて科学的にテストを行う方法を解説します。

★特別企画連動★

○特別企画「パッケージソフトのテスト戦略」

特別企画執筆者のアリエルネット・ワーク井上氏と佐藤氏に御登壇いただき「パッケージソフトをリリースする際,どのようにテスト戦略を立て実行していくのか」を井上氏にはマネージメントの観点から,佐藤氏には現場の開発者の視点からお話いただきます。

「第3回 ソフトウェアテストセミナー」に申し込む
お申し込みは終了しました。

第三次申し込み期間:10月1日(木)~10月16日(金)
お申し込み多数の場合,抽選となります。

プログラム

13:00~14:00

[1stトークセッション(90分)]現場主導の実践的なソフトウェア・メトリクス測定のもたらす効用・効果 ── 明日から使える実践的なメトリクス測定とIT産業の発展 ──

多くのIT以外の産業においては,各産業の転換期・成長期には必ず「測定」というキーワードが出現しています。今回の講演では,この産業振興において重要な役割を持つ「測定」という概念テーマにお話します。他分野では重要視される測定のプロセス,概念,指標をIT分野に適用した場合どのような効果・効能が得られるのか議論を進めます。

その一方,ソフトウェア開発や保守の領域では,一般的なメトリクス計測活動といえば,生産性計測や見積りに関する計測活動がメインとなっていて,プロセスに関する議論が主流です。テスト技術者である来場者のみなさんに馴染みのある品質メトリクスの計測に焦点を当ててお話を進めたいと思います。特に欠陥を「テスト」で捕らえるだけではなく,欠陥の兆候を事前に捕らえる,テスト範囲を狭めて効率と効果を高める,欠陥予防と欠陥予測に役立てるといった”一歩先を行く”メトリクス計測活動について解説します。

講演者:
細川 宣啓 氏(日本アイ・ビー・エム株式会社 GBS AIS エンタープライズ・アーキテクチャー&テクノロジー クオリティ・エンジニアリング)
14:00~14:10

小休憩

14:10~14:50

[セッション1:日本オープンシステムズ セッション (40分)]独立したテスト組織におけるテストプロセス改善事例とテストエンジニアの教育

独立したテスト組織におけるメリット・デメリット。
今回このデメリットの問題に対して実際の現場で取り組んで来たテストプロセス改善事例と弊社で提供している教育サービスについてご紹介します。

暗黙の了解で進められて来た改善前のテストプロセスに対する整備と浸透。
独立した組織特有の「人の問題」多くの人が現場に集められ,多くの人が去って行き最終的に現場には技術も何も残らない。
この問題に対する取り組み。

テスト分析・設計での本質的な問題点。
問題は,技法の適用ではなくテスト条件(観点)。

そして最終的に行き着く所は教育の問題。この教育に対して,弊社で取り組んでいる教育サービスとは如何なる内容かをご紹介します。

講演者:
佐藤 光紀 氏(株式会社日本オープンシステムズ)
14:50~15:00

小休憩

15:00~15:40

[セッション2:コベリティセッション(40分)]静的コード解析でわかる!不具合の傾向と対策

100を超えるC/C++開発プロジェクトで静的コード解析を実施し得られた,リスクの高い不具合を統計結果と具体例と合わせて解説します。

コードレビューにおける注目すべきポイントとは何か? コードレベルの不具合は,どのように優先度を設定し修正してゆけばよいのか? 等,静的コード解析から得られたメトリクスが開発現場にもたらす効果についてご紹介します。

講演者:
安竹 由起夫 氏(コべリティ日本支社)
15:40~15:50

小休憩

15:50~17:00

[トークセッション(70分)]パッケージソフトのテスト戦略

ソフトウェア・テストPRESS Vol.9の特別企画「パッケージソフトのテスト戦略」と連動したセッションです。

アリエル・ネットワーク株式会社は,パッケージソフトの開発を通じて製品の品質を上げるために,さまざまな試行錯誤を重ねてきました。現場で行ってきた施策について,経験をもとに,うまくいったこと,うまくいかなかったことを具体的な事例で紹介します。

モデレータには,いちばんやさしいソフトウェアテストの本の執筆者であるバルテス社の石原氏が担当します。石原氏は長年同社のソフトウェアテストセミナーで講師を務めています。

現場で培ってきたノウハウから構築したソフトウェアテスト戦略を,ソフトウェアテストのプロが聞き出します。ご参加いただいた皆様にお役立ちできる実践的な情報を得られるトークセッションを目指します。

モデレータ:
石原 一宏 氏(バルテス株式会社)
登壇者:
井上 誠一郎 氏(アリエル・ネットワーク株式会社 CTO),佐藤 寛之 氏(アリエル・ネットワーク株式会社 開発部 ソリューショングループ)

※上記スケジュールは変更となる可能性があります。あらかじめご了承ください。
※講演内容等の最新情報は決まり次第,随時アップデートしていきます。

プロフィール

細川 宣啓
細川 宣啓

1992年IBM入社。数多くのエンタープライズ系プロジェクトのトラブル・レスキューを経験し,1999年品質エンジニアリングの専門組織「QI:Quality Inspection」を本社QA組織に立ち上げる。以降,品質工学,品質管理技法,欠陥工学,メトリクス測定,見積りといった多くの分野の研究を推進,数多くのプロジェクトに適用した経験を持つ。2007年ASTER-KOREA,2008年4WCSQなど数多くの品質・テスト学会にて日本代表として講演。

佐藤 光紀
佐藤 光紀

株式会社日本オープンシステムズ システム検証事業本部 システム検証部 検証第1グループ チーフエンジニア。

1998年ソフトハウスに入社し,サーバ支援システムの開発プロジェクト,販売管理システム構築プロジェクトに参画。その後,組み込み系家電製品のソフトウェアテスト業務に携わる。現在は,テストプロセスの改善業務を専門として活動中。第25年度SQiP研究員。

安竹 由起夫
安竹 由起夫

コべリティ日本支社 プロフェッショナルサービスエンジニア。

日本ラショナルソフトウェア(現,日本IBM),米Agitar Software 社の日本法人設立を経て現職。

ソフトウェア開発方法論,ツール導入のメンターを行っていた経験を生かし,コべリティ日本支社にて,プロフェッショナルサービスエンジニアとして活動している。

石原 一宏
石原 一宏

第三者ソフトウェアテスト専門会社 バルテス株式会社のテスト技術開発部に所属。テスト技術の研究開発,社内外テスト関連教育セミナー,コンサルティングを担当する。

井上 誠一郎
井上 誠一郎

アリエル・ネットワーク株式会社CTO。米国でLotus Notesの開発に携わった後,2001年,アリエル・ネットワーク株式会社設立。開発責任者として様々な製品開発に関わる。コードの品質を上げるためにできることを常に探索している。

主な著書は「P2P教科書(インプレス)」「パーフェクトJava(技術評論社)」。好きなプログラミング言語はシェルとC。

佐藤 寛之
佐藤 寛之

アリエル・ネットワーク株式会社開発部ソリューショングループ所属。

大学で海洋地質学を学ぶ傍らプログラミングに興味を持ち,C++の独学を始める。趣味を仕事にするべくメーカー系SIerに就職し,プリセールスやパッケージ開発に携わる。

2008年6月より現職。現場でアジャイル開発を実践すべく試行錯誤の日々。ジャズと猫と高級文具をこよなく愛する。

トラックバック

セミナー概要

名称第3回 ソフトウェアテストセミナー
日程10月21日(水)
時間13:00~17:00(12時開場)
場所秋葉原UDXカンファレンス
(アクセス:秋葉原駅徒歩2分)
定員150人
参加費無料
URLhttp://gihyo.jp/event/2009/test03
主催株式会社技術評論社
お問い合わせ第3回ソフトウェアテストセミナー事務局
〒162-0846
東京都新宿区市谷左内町21-13
Tel 03-3513-6165
Fax 03-3513-6161
mail メールアドレス

技術評論社イベントスケジュール